鳥取県八頭郡若桜(わかさ)町。鳥取市の南東に位置し、中国山地のふもとに広がる小さな宿場町です。国鉄若桜線が走り、若桜駅が終着駅となっていましたが、輸送人員の少なさから国鉄改革による第1次廃止対象の特定地方交通線に指定された後、1987年10月に第三セクター鉄道「若桜鉄道」として引き継がれ、現在に至っています。若桜線の全通は1930年(昭和5年)12月。経営主体は国鉄、JR、そして第三セクターと変わったものの、2015年12月に開通85周年を迎えました。85周年を記念して、鳥取市歴史博物館では2016年1月30日から3月21日まで特別企画展も開催されています。

ということで、若桜鉄道終着駅の若桜駅です。若桜鉄道85周年企画展の案内が掲げられていました。真冬は、雪に閉ざされる時期だけに、観光には適さない季節ですが、今年は85周年の年として賑わいを期待したいですね。

若桜鉄道の構内。訪問時は、晴れ間も見えたものの、雪景色となっていました。構内には転車台などの設備が残されており、見学も可能。構内に入る場合は、入場券ならぬ入構券を窓口で買い求める必要があります。

こちらが、その入構券とパンフレット。入構券は硬券仕様。

その転車台です。雪に埋まっていますが、こちらの転車台は、今でも現役。ちゃんと整備されており、使用することが可能。

構内には、SLの「C12 167」と小型ディーゼル機関車「DD16 7」の姿が。どちらも動く状態で保存されています。

C12蒸気機関車は、ローカル線で活躍できるように開発された小型蒸気機関車ですが、こちらの車両は圧縮空気で動くよう改造が施されています。そのため石炭を入れる必要がありません。圧縮空気とは言っても、動く姿や音は、まさに蒸気機関車そのもの。構内を動く展示運転も開催されており、多くの人で賑わいます。運転時期は3月から11月で、冬季期間の運転はありません。

ということで今回は特別に、当ブログ内で取り上げ切れずお蔵入りとなっていた、この展示運転の模様を回想してみたいと思います。

こちらは、展示運転日の若桜駅構内です。転車台へ向けて、まさにC12が発進しようとしていました。

低速で、ゆっくりと転車台の上へ。

小型蒸気機関車とは言え、重量は40トンから50トンにもなります。転車台の上に載った機関車を、みんなで押して、手動で回転。こんなに重い車両でも、数人で動かせるほど、軽い力で回ってしまいます。

子供たちも参加して、所定の位置まで回転。

ほぼ半周して、構内、終点方向への線路につながりました。

線路がずれていないことを確認して、ゆっくりと動き出します。

続いては、貨車。係員が車庫から、これも手動で出していきます。

重たい車両でも、手動で動くのは、摩擦係数の低い鉄道ならではですね。貨車も転車台に載せて、回転させ、SLに連結。

特設の仮設ホームから、貨車に乗り込みます。

貨車の中は、こんな感じ。次々と人が乗り込んできて、あっという間にいっぱいとなりました。若桜鉄道は若桜駅で終点となっていますが、構内の線路は、駅を過ぎても少し反対方向に伸びており、その構内の線路を利用して、展示運転が行われています。

ということで若桜駅から、反対方向に向かって、出発〜。乗り込んだ仮設ホームが、ゆっくりと離れていきます。

貨車なので、乗り心地はワイルド。ゴロゴロと構内を走って、線路の尽きるところまで走っていきます。

一番端まで来ました。本当に少しだけの距離ですが、SLの音を聞きながら貨車に揺られる体験は、新鮮で最高。しばらく停車した後、出発した地点へと引き返します。

転車台を回す体験に、SL運転、そして貨車への乗車が楽しい、若桜鉄道若桜駅のSL展示運転でした。このSL展示運転は、今年も予定されています。詳しくは、若桜鉄道ホームページを確認下さい。

★↓若桜鉄道ホームページは、こちら↓★

http://www.infosakyu.ne.jp/~wakatetu/karenda.html

今年も、たくさんの人で賑わうことを期待したいですね。

85周年を迎えた、若桜線。春を待つ若桜鉄道若桜駅でした。

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