四国、徳島県にそびえる剣山。標高は1,955mと、同じ四国の石鎚山(1,982m)に次ぐ高さを誇り、西日本第2位の高山となっています。そして、その剣山の南側に広がる深い山並みを東西に貫くように、剣山スーパー林道が走っています。この林道の全長は実に87.7km。そして特筆すべきは、その大半がダート、つまり未舗装の道となっていることです。ここは日本最長と言われる未舗装道路。今回は、日本最長の未舗装道路、剣山スーパー林道を訪ねてみました。

こちらは、剣山スーパー林道の大まかな概略図です。図の中の数字は国道の番号を示しています。剣山スーパー林道は、上勝町から県道16号線と分かれて、山の稜線へと駆け上がり、旭丸峠から雲早山(1,496m)をかすめて、国道193号線の分断区間(県道253号区間)を通過、剣山の南側を縫うように進み、高の瀬峡を経て那賀町の木頭北川で国道195号線に出る、全長87.7kmのコース。一部は舗装されているものの、大半がダート道となっています。

ということで、徳島県の上勝町へ向けて、県道16号線をドライブ。本日の天気予報は晴れとなっていましたが、連日の猛暑日で大気の状態は不安定。行く手の山々には、雲がすでにかかり始めていました。

上勝町へ向かうにつれて、次第に山深い景色となってきました。

そして遂に、剣山スーパー林道の標識が。ここから県道16号線と分かれて、川沿いの細い道を進んでいくコースとなります。

古そうなスーパー林道の標識もありました。剣山スーパー林道の着工は1972年(昭和47年)、完成は1985年(昭和60年)。この標識は、完成当時のものでしょうか。

そして集落を結びながら、川沿いの細い道をしばらく進むと、前方に大きな標識が見えてきました。

スーパー林道起点の巨大標識です。終点は木頭村、87.7kmと表示。木頭村は2005年(平成17年)に合併して現在は那賀町となっています。しかし圧倒的な存在感を放つ標識であり、これから続く道への期待感を、否応にも高めさせられる存在ですね。

標識の横には、以前使用されていたと思われる古い橋が残っていました。

その橋手前に掲げられている標識。すでに朽ち果てようとしていました。2.5tの制限、そして角屋橋という名前が何とか残っています。

そして角屋橋を渡り、スーパー林道に入りました。と言っても、すぐに集落がなくなる訳ではありません。道も舗装されており、県道16号線から分岐した時から、雰囲気は変わらないまま。

1車線の細い山道が、延々と続きます。

離合が困難な区間も増えてきました。次第に山が深くなっていきます。

そして舗装道路は、次第に悪路に・・・。

舗装されているものの、砂利の多い区間が続いていきます。

山奥へと続く、砂利の浮いた一本道。目に入るものは、山と川と道だけ。

そして舗装されているのか、砂利道なのかも判然としなくなってきました。

そしていきなり橋が。殿川内橋です。

しかし殿川内橋を渡り、川沿いから山の斜面の登り坂へと入ると、いきなり道は舗装道路に変わりました。アスファルトではなく、コンクリートで舗装されています。コンクリートの状態から見ても、まだ比較的新しい舗装のよう。

川から離れ、コンクリート舗装の登り坂が延々と続きます。高度が一気に上がってきました。

そして、舗装路のまま標高1,206mの旭丸峠に到着。剣山スーパー林道は左折となります。

旭丸峠を左折するとすぐに、下へと降りていくコンクリート舗装路(右)と、平坦な未舗装路(左)に分岐しますが、ここは平坦な未舗装路がスーパー林道です。ということで、ここから遂に未舗装区間に突入。起点の標識から9kmほどの地点です。本来であれば、右側に四国山地の絶景が広がる区間ですが、天気が悪化し、何も見ることができません。

時折、雨がパラつくスーパー林道。整備されているものの、ガタガタ道が続きます。

比較的、高度差の少ない区間が続きますが、見た目以上の悪路のため、思うように走ることはできません。凹凸の多い部分では、ゆっくり慎重に進むため、想像以上に時間がかかる事態に。

雲早山をかすめて進みますが、このペースでは終点まで行く前に、日没となってしまいそう・・・。

雷雨の危険もあり、ここで残念ですが、早々に断念を決めました。

ということで、国道193号線の分断区間(県道253号)に出たところで離脱します。起点からは20kmも走っておらず、まだ終点までは70kmほどあります。しかも途中までは舗装道路だったこともあり、実質、未舗装区間を走ったのは10kmほど。スーパー林道に入る時間が遅かったためもあり、今回は、少し体験だけの結果となってしまいました。本格的な区間は、国道193号分断区間より西側ですので、前哨戦と言える区間での離脱ですね・・・。

今回は無理をせず離脱しましたが、剣山スーパー林道の全線を走破するのが、いかに大変か、十分に分かる結果となりました。舗装道路に戻ってしばらくは、まったくガタガタしない滑るような走りに、普段は感じない舗装の有難さを、改めて思い知るような感覚になりました。距離的にはまったく不完全燃焼でしたが、四国の山深さと雄大さを見ることのできた、剣山スーパー林道でした。

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